


企画・編集:新潟水俣病安田患者の会
出版社: 冥土のみやげ企画社/2016
ソフトカバー/85 ページ/A5サイズ/H210×W148mm
企画者である旗野秀人さんの手元に1冊だけ残っていた、1981年にガリ版刷りされた文集「あがの岸辺にて」の復刻版。阿賀に住む方々の聞き書き集。復刻版では、新たに阿賀の写真も添えている。
阿賀の方言まるだしの本文は、阿賀野川沿いに暮らす人々の日常がいきいきと語られている。少しだけ想像力をふくらませると、その情景が浮かんでくる。
しかし、旗野さんはあとがきに、「じつはこれは新潟水俣病という言葉が出てこない新潟水俣病問題の特集号?なのであります」と書いている。どの問題にも、そこに関わる人の暮らしが並行してある。この本の向こう側には、川とともに生きた阿賀の人々の想いがつまっている。
これを読んで、あなたは何を思うだろう。