

da大 in prin/2019
88ページ (+ 英語訳32ページ)
180 × 240 mm
言語:日本語 / 中国語 / 英語
デザイン: ori.studio
中国・北京のデザインスタジオ「ori.studio」のプロジェクト「da大 in print」。「c-SITE#2」では、サンプリング がテーマになっている。
《参加者》
飯塚純
日山豪
島田陽
David Reinfurt
Na Kim
宇田川 直寛
高倩彤
長見 佳祐
Joost Grootens
東地雄一郎
この複雑で変化の多い世のなかで生きている限り、我々は常に周りの物事に対して「サンプリング」という行為を行わずにはいられない。また、サンプルとして採集される対象そのものも多様化した場面に置かれている。その場面とは、自然現象や音や温度や断片的な時間かもしれないし、或いは物事に対する考え方かもしれない。サンプルに対する意図的な収集、体験、質疑、判断などの過程に、特定の物事に対する人々の態度と考え方が現れる。エレメントというのは元の場所や空間、時間から採集された途端に、人々の異なる理解と体験とともにささやかな変化を始めるのだ。
サンプルは元の場所に対してどんな思い出を持っているのか。物事の本質は、採集過程においてどういう変化を遂げるのか。サンプル自身の特徴って、感性と思考を合わせたらどういう結果をもたらすのか。サンプルと元の環境との束縛はどういうふうに切ったらいいのか。サンプリングと時間の関係とは何なのか。変化を遂げたサンプルは元の場所とどういう関係を持つのか。物事に対する採集という行為は、逆方向でもあり得るのか(我々が逆に採集されたりするのか)。採集された物事は異なるスケール/時空間上で転換できるのか。