





写真・文:鈴木敦子
出版社:DOOKS/2019年
執筆:飯沢耕太郎(写真評論家)
翻訳:ロバート・ツェツシェ
155mm x 116mm、190 pages、 Hardcover、 Offset print
「大切なものを手に入れたくて写真を撮り続けていたら、
私達には本当の名前なんてない事に気が付いた。
あなたは、暗闇の中で鈍い光を放ちながら確かにそこに存在している。
その価値を決めるのは他の誰でもない、自分自身なのだと伝えたい。
私は宝石を拾い集めて手の中にしまっては、時々愛おしく触っている。 」
"Imitation Bijou" は模造宝石の意味をもち、窓ガラスやカーテン、パソコンの画面、なにか越しに見る世界は誰のものでもなく広がっているようにみえます。そして時折その世界にいる自分の存在を確かめるかのように自身の手足が写ります。そこに溢れる大切な思いは宝石箱のような小さな写真集にひっそり収められています。