2/15 深夜のひとり言
個人事業主をやめて2年と数ヶ月経つ。私は今、勤め人をしている。
今日は次年度の会議があった。「どう思う?」と聞かれると、やってみたいことやこういうのがいいんじゃないかなというのが割とすらっと出てくる。それは元々、自分がやりたいと思っていたことがたくさんあったからで、それをベースに考えられるのだ。でもお金がなくて、稼ぎ方もわからなくて、できなかったことだった。展望をかたちにする力がなかったのだ。そう、私はいろいろ足りてないのだ。
だから雇われている状態が合っているのだと思う。ここだからできること、私だからできることが雇われながらでもあるんじゃないかと思える。それができるのは、辛酸を嘗めたあの仄暗い孤独な日々があったから。唇をかみながら「くやしい」とこぼした日々があったから。苦しくてしんどくて逃げてしまったけれど、あの日々があったから今の私がいるし、こんな風に思えるのだ。どんなに今に馴染もうとも、絶対に忘れてはいけない感覚。というか忘れられない。
個人事業主や店をやっていた人はその後、どうしているのだろう。近しくなければわからないということがほぼだ。しかし、その人たちもどこかで今を生きている。
店をやっていたとき、それを閉じたら自分にはもうなにもなくなって終わってしまうと思っていた。正直その感覚はまだ少しある。あれ以来、あんなに眩しくまっすぐに向き合えることはみつかっていない。けれど、「あぁ、よかった。わたし今もちゃんとあの日々を抱えて生きているんだ」とさっき突然気づいた。それは今までないと思っていた道で、当時は描くことができなかった道だ。でも、あるのだ、確かに。そのことが私をそして仄暗い日々にいる誰かをほんの少しあたためるのかもしれないなと思ったので記しておきました。
そんな深夜のひとり言です。
2024.02.15 01:22